大福帳
 

大福帳
画像 伊良部島・下地島
横構図で撮った安直な写真をセレクトしました。民間機の訓練飛行場がある下地島では、離発着の練習風景が見られます。ジャンボ機を海上で旋回させてタッチアンドゴーを繰り返すのですが、ゴオーとこちらに向かって頭上を通り越し海に出た飛行機は、腹に水面が反射して、エメラルドグリーン色に発光しているようでした。
左から2番目の浜は、岸からざぶざぶ入ったところがすぐにシュノーケルポイントです。餌付け禁止なためか、魚が小作りで穏やかでした。餌付け可のビーチの熱帯魚は、風雲児だった頃の落合福嗣君似の容貌とあばれっぷりで遊泳者に迫ってきます(特にムラサメモンガラ)。
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2008年 02月 25日 (月) 08:48
大女優二人が実の娘と共演していますが、他人なのに似ていて驚いたのがグレン・クローズとメリル・ストリープです。1950年代のシーンに登場するクローズは、アメリカの名家の奥様。コンサバティブな装いから毒を含んだ台詞まで、本人よりもキャラクターの記号に目がいきがちな役を楽しげに演じています。ストリープはその娘、といっても母より歳を重ねて現代の場面に登場。怒りや辟易した気持ちではなく、愛情で過去を振り返ることのできる能力で、死の床で深い悔恨の内にある親友を慰めます。二人とも短い出演シーンですが、メリル・ストリープは何役やるのかな!?と一瞬思ったほどの、見事なバトンリレーでした。

evening.jpg
 

物語:死の床にある老婦人アンを、枕元で見守る二人の娘。混濁した意識の中でアンは、娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。"ハリス"という男性と、母はかつて"過ち"を犯したのだという…。意識と無意識の狭間を漂うアンの記憶は、1950年代のある週末の出来事へと遡っていく。ニューヨークで歌手になる夢を持った24歳のアンは、親友ライラの結婚式でブライズメイドをつとめるために、ロードアイランドの海辺の町を訪れ、そこで運命の恋に落ちたのだ。だがその恋には悲劇的な結末が待っていた──。自分たちの知らない母の人生を垣間見た娘たちは、悩み迷いつつも人生の決断をする一歩を踏み出す…。

ちなみに役と実際の親子関係はこうなっています。
ライラ
1メリル・ストリープがライラ(現在・老年期 画像下左)、グレン・クローズがライラの母(50年代・中年期)を演じる。
 他人だがこの映画では似ている
2メリル・ストリープがライラの老年期、メイミー・ガマー(画像上左)はライラの若年期を演じる
 ガマーはストリープの実の娘。そっくり

アン
1ヴァネッサ・レッドグレイヴがアン(現在・老年期 画像下右)、ナターシャ・リチャードソンがアンの長女コンスタンス(現在・中年期)を演じる。
 リチャードソンはレッドグレイヴの実の娘
2ヴァネッサ・レッドグレイヴがアンの老年期、クレア・デインズ(画像上右)はアンの若年期を演じる。
 他人。しかもイギリス人とアメリカ人

s-メイン2


さて老女ライラは、愛情で過去を振り返ることのできる能力をどこから得たのか。死の床にあるアンが50年代を追憶するシーンで、若い女優たちがこれを解き明かしています。結局ライラは、ハリスに捧げた思いが叶えられずに迎えた自分の結婚式で、ずっとそばにいて自分のために歌ってくれた親友アン(クレア・デインズ)に、その能力の原形のようなものを感じ取ったのだと思います。この時「タイム・アフター・タイム」を歌うデインズのジャズ・ヴォーカルが、生き生きとした広い世界を伸びやかに表現していてよかったです。

若きライラ、メイミー・ガマーの演技も繊細でした。たとえば場違いな格好でお宅に来てしまったと言うアンに、そうは思わないと答え、ほんとうに感心したように「いつも人と違うものを見つけるのね」と言う冒頭。アンは服に限らず「人と違うもの」をいろいろ見つけたい人で、この頃はその意欲と良い予感が希望に直結しています。ライラはアンのそういう内面を、敏感に受け取って素直に認めています。
ところでライラには、現実になかなかついていけない弟バディ(ヒュー・ダンシー)がいます。アンはこの姉弟と大学時代の友人で、バディにとってアンは輝かしい学生時代を象徴する存在です。もちろん彼の思い込みなのですが、そういった、のちに悲劇の伏線となる事情や育ちの違いに関係なく、アンとライラが親密な理由は、最初の台詞をライラが言った途端、明るい光が差し込んで来たように理解できました。

s-サブ2


アンのような人が主人公で、彼女とライラだけでなくバディからも熱い視線を送られる男ハリス(パトリック・ウィルソン)が出てくる映画では、当て馬も必ず出てきます。今回はアンの二人の夫がそれです。二人目にいたっては、アンに「髪がすてきだった」と、かなりどうでもいいことしか述懐されません。立体なのに書き割り的な、彼らの容姿や佇まいに注目するのもオツです。監督は前作の『華麗なる恋の舞台で』でも、主人公(舞台女優)の劇中劇の共演者に、もう完璧に書き割りが動いているみたいな、オヒョイ風の芸歴長そうな俳優をちょっと出していました。こういう細部が緻密で面白いです。

原作はアメリカの人気作家スーザン・マイノットの小説です。原作には何十人もの人物が出てくるそうなので、階級社会の上の方の、意地悪かつ面倒くさい関係性に頭をしびれさせながら読んでいくという、映画とは異なる楽しみがあるかもしれません。マイノットと共同で脚本を執筆したのが『めぐりあう時間たち』の原作でピュリッツァー賞を受賞した作家のマイケル・カニンガム。彼をはじめ出演者とスタッフには、アカデミー受賞歴が当たり前のように名前の横に並ぶ人々が集合しています。

50年代のシーンの中心となる、ウィッテンボーン家の格式ある別荘は、映画だとニューイングランド沿岸ロードアイランド州にある設定で、ロケはニューポート(ローズクリフ、トリニティ教会、イーストンビーチ)をはじめいくつかの町で行われています。特に実在の家を使った東海岸の別荘の映像は、安い感じが全然しなくてさすがでした。なんだかもう何かオスカーを取っているような、ノミネートされなくても絶対「ハズレ」の映画じゃない雰囲気が伝わってきます。しいて言えば、そこが少し小粒にも感じられる作品です。

映画の一言
「才能がないと認めるのは大変なことなのよ!」
アンの次女、ニナ(トニー・コレット)の台詞。
何か始めても長続きしない、根無し草生活を姉からなじられて。

作品情報
2/23(土) 日比谷みゆき座ほか全国ロードショー!
©2007 Focus Features
配給:ショウゲート
上映時間:117分
公式HP:http://www.itsunemu.jp/
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2007年 12月 31日 (月) 17:56
昨夜テレビをつけたら、ドリフ大爆笑の「もしもシリーズ」によく似た感じの映像が映りました。
あー年末だから蔵出しスペシャルか何かやっているのかなと思って、うきうきしてよく見ると、自衛隊が内部用につくった接待禁止ビデオでした。


もうすぐ初詣→初詣は神社にちなんで、今日は山梨県小淵沢にある身曾岐神社 能楽殿の画像を3枚載せます。 
毎年8月、ここで八ヶ岳薪能(詳細はこちら)が行われます。   
時間によって、表情を大きく変える能楽殿です。
昼間に写真を撮った無人の舞台は、深い山麓の中にどこかからロケットみたいに飛んできて突然森の中に出現したような、不思議な雰囲気を持っていました。
夕方になれば西日に溶けそうな佇まいを見せます。
篝火が勢いよく燃える頃になると、舞台は宵闇から完全に浮いて、ふつうでない時間のドラマを演じる空間に、いつの間にかなっていました。紺色の池は水鏡となり、舞台を逆さまに映し出します。

misogi1.jpg
2007年 12月 25日 (火) 23:49


ハリウッド映画のパロディになっているクリスマスカードを、少し集めていた時期がありました。画像はその内の一つです。
最初に入手したお気に入りのカードをはじめ、コレクションの大部分は、昨年12月「劇場紙風船 おふろ場」に載せました。よかったらご覧ください。
クリスマスカード/2006年の劇場紙風船 その1
クリスマスカード/2006年の劇場紙風船 その2
クリスマスカード/2006年の劇場紙風船 最終回


記事の更新がいくつかまとまった時に、お知らせを兼ねてメールマガジンを出しています。私が書いた記事などを読んでくださった、すばらしい方にお送りしています。

「マイミクシィ最新日記みたいに、
 更新したことがわかるメルマガを出せ。
 見に行って変わってないとがっかりすんだけど」
という愛ある言葉がきっかけとなり、BCCメールを送ることを思いついたのです。

メルマガっぽくスタートしてみようと考え、記事のURLを貼り付ける前に、季節のお便りめいたものを書き加えることにしています。今まで出した号の中から、今夜にぴったりの文章をアップします。


クリスマスの集まり(@個人宅)に呼ばれた時のことです。
手土産をどうしようか聞いてみると
「ご馳走はばっちり。甘いものが準備できてない」とのことだったので、
ではいかしたケーキを、と思いたちました。

でもふだんの興味のなさが災いし、予約はとっくに終わっていて、
当日売り場に行ったらとぐろ巻きの状態です。

その頃韓流のぺが流行っていて、
ニュースで見た「ぺの写真展に並ぶ列」と感じが似ていたので、
よけいにがっくりです。
仕方なく、フルーツをくり抜いて中に詰めたゼリーを手に入れました。

そしてお宅に入ると、温かい感じのデコレーションが。
ゼリーは自然の造形美で、どうにか空間とちぐはぐにならずにすみました。
あと、子どもらってああいうの喜ぶんですね。中身は変わらないのに。

ふっまさに子どもだまし。ま、それはよかったです。

そんな中で、気の毒な手土産が…。
とらやの和菓子です。

私と同じように要領の悪いゲストが、
同じようなプロセスで買い求めてきたらしいのですが、
わびさびはクリスマスの伝統と色彩に蹂躙されまくっていました。

パリのとらやブティックなど、
周りが愛でてくれる環境ならアウェーでもマシだと思いますが、
この時は「お仏壇にあいそう」とか言われたあげく、
ラフな扱いに耐えきれず容器ごとひしゃげていて、物悲しかったです。
2007年 06月 09日 (土) 10:20
Day9 ヒューイット×ナダル(3-6 1-6 6-7[5-7])、Day10 フェデラー×ロブレド(7-5 1-6 6-1 6-2)、エナン×S.ウィリアムズ(6-4 6-3)の試合は、メモを取りながら観ました。
Day9と10は、ナダルがフォア浅めに来たクロスをミスしたり、ヒューイットの、低い弾道で速いフラット気味のボールが時々効いていたり、フェデラーがサーブ&ダッシュ、チップ&チャージを盛んに試みるなど、フェデラー×ナダル決勝戦の鍵になりそうな場面がありました。

少し飛んでDay13 セミファイナルの二試合、ジョコビッチ×ナダル(5-7 4-6 2-6) フェデラー×ダビデンコ(7-5 7-6[7-5] 7-6[9-7])は、どちらもそれ以上にすさまじかったです。特にフェデラー×ダビデンコは、最初から攻撃の速い・最後まで集中の途切れない・表情変わらないのに闘志むき出しの、ギリギリと拮抗し続けたゲームでした(試合時間は3時間強)。この試合のメモを、後日載せようと思います。
今日は疲れたので、いちおうタイトルは「Day11 クォーターファイナル」にしましたが、ゲームそのものとは関係ないことばかり書きます。

カルロス・モヤ(スペイン)×ラファエル・ナダル(スペイン)

両選手ともスペインのマヨルカ出身で、ナダルは10歳上のモヤを慕い、モヤはナダルを大変かわいがっているのだそうです。対戦成績も交互に勝ち負けを繰り返していて、順番で行くと今度はモヤ勝利、実際はナダルが勝ちました。
スコアはモヤ 4-6 3-6 0-6 ナダル

アントニオ・バンデラスが観戦していました。モヤ、ナダルと3ショット
35.jpg


画像:ATPtennis.com Photo Gallery

観客席にいる姿を捉えた映像で「あー、老けたなあ」と思ったのですが、21歳(右)と並んだ写真では、「おいちゃん」という感じがあらわに…。

ナダルのような顔だちが好みだという方に、お勧めの映画を見つけました。9日から公開の『アポカリプト』は、マヤ文明の大都市がじわじわ腐って内部崩壊していく時、周りの健康な村々を巻き添えにする話ですが、出演者の容貌について極端にいうと「ナダルがいっぱい」。

映画にはネイティブ・アメリカンの祈祷ダンサー、メキシコ出身のダンサーも出演していて、彼らとナダルの身体つきはまったく違います。しかしアップのショットなら、主人公の友だちにナダルが紛れていてもわからないと思います。
nadal.jpg
画像:Roland Garros
2007年 06月 06日 (水) 18:05
大会期間中は↓のリンクから、各コンテンツに飛べます。
Roland Garros

全日程終了後、過去のアーカイブになってURLが↓に移動します。
The 2007 French Open Official site フレンチオープンテニス 2007公式

各ポイントがどう決まったか確認するのには、POINTTRACKERがわりと便利です(ただ、全試合全ポイントはフォローしていないみたいです)。
PRESET VIEWをUMPIREにすると、ボールの行方が格段にわかりやすくなったのですが、即効で気持ち悪くなりました。短時間の使用をお勧めします。 
POINTTRACKER

試合結果 
Completed Matches

WOWOW放送カードやみどころ、ドローなど。終了後は、左の「Flash Back!!」から記事が読めます。 
WOWOW TENNIS ONLINE

そのほか
ATPtennis.com(男子)

Sony Ericsson WTA Tour(女子)

ITFtennis.com

テニスのニュース AFPBB News

BBC SPORT Tennis

L'Equipe Tennis

ふだん勝ち負けと関係ない、舞台の身体を観に行っている目で感じたテニスの面白さ(2005年に現地で観た全仏男子シングルス決勝と、2006年全仏の放送が対象)を書く、という試みを去年やりました。

全4回の記事の内、3・4回目「プレイヤーズ・プレイ 俳優のゲームと選手の演技」「ローラン・ギャロスの4色」は、2005年大会公式マガジンやカタログの中身の画像を載せて、それと関連のある話を書いています。
記事はこちらです。

その後、今年の1月に東レ・パンパシフィックの第1回戦を観に行って、もっと見方を進歩させたいという気持ちが強くなりました。そこで今回の全仏は、メモを取りながら観る試合を、その場でなんとなく決め、試合の展開を言葉で書き出しながら観ています。放送中に解説者の方が言われたことも書き留めています。彼と我との経験量の圧倒的な差から、学ぶことはたくさんあります。

この作業、想像していた以上に疲れが…でも苦行をやっているという実感はないです。ほかのパフォーマンスを観てきた経験上、そういうことを続けていたら、さらに面白く観られるようになるはずなので、メモを書くのは、今まで開かなかったきれいな箱を開ける鍵を、自分でつくっている感じです。

試合中継の間に、各国の放送席の様子が映ることがあります。昨日はマッケンロー、ビランデル、コレチャの姿が。どんなことを話しているのか、聞いてみたいです。

おまけ画像
2000年全仏女子シングルス準決勝二試合(アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ×コンチタ・マルチネス マルチナ・ヒンギス×マリー・ピエルス)を現地観戦した時に入手した出版物など…

   2005.jpg

2000年のカタログ(左)は、2005年(右)の半分のサイズなのですが、提携企業がぎっちりで中身は濃いです。日常で使える小物はもとより、車・スクーターから、ER209のボタンをもっとすっきりさせた感じの携帯電話まで、緑フェチ垂涎のコレクションです。



この画像は、クリックすると大きくなります。
1980-1999、20年間の大会ポスターと作者名一覧です。節目の年ということで刷られたみたいです。写真やCGに絶対しないところが、週刊文春・新潮の表紙に似ていると思いました。

2000ma.jpg

2000年の公式マガジン。特に面白かったのは、前年(1999)の6月から4月にかけて大々的に改修工事をしたセンターコートの記事です。地下2階は仕切りの細かい構造になっているようでした。

日刊誌QUOTIDIEN OFFICIELによると、この日(2000.6.8)センターコート以外では、No.1コートで35歳以上のレジェンド(バーラミ-マッケンロー×フォルジェ-ノア)のほかダブルス3試合、No.2、3、9、10コートでもダブルスやジュニアの試合が行われた模様です。

ジュニアの名前を見ていくと…No.3コートの男子シングルス第一試合はマチュー×ロディック。第三試合の男子ダブルスで、ヨハンソンと組んでロディック再び登場。女子ダブルスにはサフィーナ、No.9の男子シングルスではアンチッチ、No.10にはロブレドの名前があります。この選手たちがみんなジュニアだったとは…2000年ってえらい昔なんですね。

私はジュニアの試合は観られなかったのですが、準決勝が始まる前に杉山さんのミックスダブルスを観て、準決勝終了後にレジェンドをやっているコートに行きました。
レジェンドでは、ダブルス特有のリズミカルな攻撃、特にボレーの応酬は、わざとリズムを外して、すぐ決めずに魅せ続けるというプレーをしていました。音楽のフェイク(譜面通りではなく崩したり、音をギリギリに取ったりしながら演奏する。難しい)に近い楽しさを感じたのを覚えています。そういうやりとりがあって、さてポイントを取るぞという組み立てに入ると、コースの突き方が全員、微妙に粘着的に。この時に身体の動きも変わるのですが、ある人は派手に・敏捷に反応して観客を喜ばせ、ある人は地味にねっとりとボールを狙い、またある人は思い出したようにシャキーンと動く…と実に愉快でした。

粘着とか攻撃は、日常のコミュニケーションではあまりいい言葉として使われません。が、テニスコートの上でゲームという条件の下だと、言葉の意味するものがまったく変わってきます。相手を崩す、相手に準備させない、相手のミスを誘う、相手が雑になった隙を確実に突く…こんな展開に持っていくためには、まばらながんばりではなく速い攻撃や、複雑かつ精緻な粘着ショットも大事です。
長年厳しい勝負の世界にいて、しかもその世界で極めたトップアスリートの身体は、粘着や攻撃を一つの明るい魅力として表現できてしまう。もうこれだけで尊敬に値します。たとえその選手の業績とか若い頃の活躍を、詳しく知らなくても。
2007年 06月 01日 (金) 23:30
31日深夜、途中まで放送。
予定されていた杉山の試合が雨で延びていたため、開始を待つ間に流された。

フラビオ・チポラ(イタリア)×ラファエル・ナダル(スペイン)

スコアはチポラ 2-6 1-6 4-6 ナダル

このゲームでナダルは34回ネットに出た。
第3セットはチポラもタイミングをあわせて、いい攻撃をする場面があった。「相手の傾向を掴むのには、2セットぐらいかかる。だから5セットマッチはうまくできているんですね」と解説。

5セットマッチしか観た経験がないと、男子の3セットマッチは異様に短く感じる(ナダルのクレーコート連勝記録が81で止まったハンブルグのマスターズは、3セットマッチ)。ただ最近はクレーコートでも、こすり上げるスピンで粘るテニスは昔のスタイルとなり、速い段階で攻撃するテニスが増えたこともあり、5セットフルに戦う試合は減少傾向にあるらしい。

公式サイトとか結果とか
フレンチオープンテニス 2007

テニスの記事/画像リンク集
2007年 05月 31日 (木) 23:50
31日放送

ノバク・ジョコビッチ×(セルビア)ローラン・ルクデール(フランス)
djokovic.jpg
ジョコビッチ画像:Roland Garros

スコアはジョコビッチ 6-3 3-6 6-3 6-1 ルクデール

両者激しく叩き合う。ルクデール、少し緩いボールが来るとタイミングがあわなかったりミスが出るが、ジョコビッチの高い打点からの猛烈なショットは、コントロールよく攻め返す。ラリーが人間の対話に見えてきた。

放送で観た何人かの男子選手と、女子エナンは、時々体をとてもしなやかに回転させて、速いフォアハンドストロークを打っている。ジョコビッチはそれに豪快なジャンプが加わるからだろうか、着地に入る際、胸のあたりまでシャツが上がるだけでなく、パンツもきわどいところまでめくれてしまう。190㎝の人がジャンプしながら打つフォアハンドは、どれだけ打点が高いのだろう。

ジョコビッチの毛量と頭髪の勢いも、若さにあふれている。おどけた仕種をしている瞬間や、うつむいてアップになった時によく観てみると、つむじがよく…わからない(追記:7/7深夜ウィンブルドンの放送で、右後方につむじを確認)。たぶん強そうな直毛が、全体に密生しているのだと思う。歌舞伎の鬘に通じるものを感じて、勝手に親しみがわく。

中村吉右衛門扮する、石川五右衛門(『増補双級巴』より。画像:06年五月大歌舞伎チラシ)

公式サイトとか結果とか
フレンチオープンテニス 2007

テニスの記事/画像リンク集
2007年 05月 31日 (木) 23:14
30日深夜放送

ロジャー・フェデラー(スイス)×ティエリ・アシオーヌ(フランス)

スコアはフェデラー 6-1 6-2 7-6(8) アシオーヌ

第3セット、競って大いに盛り上がる。

ネットのポールと審判席の間を抜けてコートに入るという、漫画みたいな弾道のスーパーショットをフェデラーが打つ。

公式サイトとか結果とか
フレンチオープンテニス 2007

テニスの記事/画像リンク集
2007年 05月 30日 (水) 23:10
5月29日深夜放送

フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)×ラファエル・ナダル(スペイン)

画像:Roland Garros


放送中に言われたことを、試合の展開に沿って所々書き出したメモです。
※は私のてきとうな感想です。
2007年 04月 17日 (火) 00:00
BABEL.jpg

上は1563年にブリューゲルが描いた「バベルの塔」です。美術史家の森洋子氏は

画面の左側に広がる町の景観に、ブリューゲルが自ら結婚式を挙げたブリュッセルのノートルダム・ド・ラ・シャペル聖堂を密かに描いたことを、筆者は発見した。彼自身も、「罪深い世界」を建設する工人の一人と思ったのかもしれない。

と書いています。(画像と引用は『バベル』プレス資料より)

よーく観ると画面左の木の近くに、一人ぽつねんと歩いている人がいます。


これ惜しいなあ。逆立ちして笑っている老賢者かサーカスの人だったらいいのに。
「見方変えたらその塔、下に向かってますが」ということがわかりやすくなったのではないかと思います。ただそうすると、ポンチ画になってしまうかもしれないです。

4/30、SWITCHonExciteに書いたバベルの記事です。→バベル
2007年 04月 09日 (月) 00:00
試写に間に合わずVHSで観ました。映画の中のキャラクターが演技をして人を騙すということで、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』などと構造は似ています。ただ話が進むにつれて騙しが大胆に+堂に入るのとは逆で、ジョニー・ノックスヴィルの演技がどんどんほころび、『ジャッカス』の時と大して変わらなくなっていきます。IMDbからスチールを紹介しましょう。

水以外の液体だったら完璧『ジャッカス』です。




たしか『ジャッカス』でも、ショッピングカートが出てきたはず…と思って探したら画像ありました。こちらが『ジャッカス・ザ・ムービー』。
image01.jpg


過去ローレンス・オリヴィエ賞に2度輝いたブライアン・コックスは、ノックスヴィルと反対に、どんどんヒートアップしていきます。
ところでコックスが近作で演じた役を眺めると…

『X-MEN2』
やおらミュータント狩りを始める大富豪
『マッチポイント』
一代で財をなし、イギリス上流階級に成り上がる経営者
『リンガー!』(今回)
風俗通いで借金漬けのあげく、甥(ノックスヴィル)に障害者を装わせ、
スペシャル・オリンピックスに出し、金儲けしようとするろくでなし

フィルモグラフィーがすでに、人生ゲームみたいです。

ブラウスタイン監督の前作『ビヨンド・ザ・マット』つながりで、レスラーのゲストがいるといいなあと思ったら、期待どおり出演していて嬉しかったです。ゲイリーの金貸し屋(スポーツ賭博の胴元)の用心棒を、テリー・ファンクが演じていました。もちろんブライアン・コックスの首根っこを押さえたり、豪華な絡みを見せてくれます。

あと『ギャラクシー・クエスト』に出ていたジェド・リースが、アスリートのグレン役で登場します。『リンガー!』は主人公のほころびまくりの演技が不可欠な作品なのですが、リースがノックスヴィルの役だったら、この映画成り立たないぐらいの、濃い演技をしていました。
映画の中では、リースが人指し指でピアノの鍵盤を叩いたり、少したどたどしく「ピアノマン」を弾く場面が出てきます。でも鍵盤の押し方が、メリハリのきいた自信のある力強いタッチで、妙な感じだったなあと記憶に残っていました。
実際、リースはピアニストでもあるんだそうです。巧い人があえてそういう弾き方をするのは、やっぱり難しいのかなと思います。

5/31、SWITCHonExciteに書いたリンガー!の記事です。→リンガー!
2007年 03月 22日 (木) 23:32
『ドリームガールズ』を観に行ったら、予告編に突然二人の監督が出てきて
 「スティーブン・スピルバーグです」
 「マイケル・ベイです」

スクリーン下方には
 『宇宙戦争』スティーブン・スピルバーグ
 『アルマゲドン』マイケル・ベイ  の文字が。

えええっ。
これが代表作でいいのでしょうか。なぜってどっちも相当なドボン映画では…。デレク・ジャーマンの『ブルー』も、一つだけ彼の代表作をあげてくれと言われた場合、推すには迷う作品です。

それで映画漫才でも始まるのかと思ったら、二人がタッグを組んだ新作『トランスフォーマー』の宣伝でした。
いかに新しい試みかを力説しつつ、ちらちらと映像を見せるのですが、どうにも観たことがあるような気がします。両方の映画のカットシーンを繋いだ、と言われれば納得できそうです。私だけでなく友人も同意見でした。
それで最後に声を揃えて「ゴーキターイクーダサーイ」。
これはこれで面白かったのですが、せめてもう少し気の利いたウソで、期待を煽ってほしかったです。

『ドリームガールズ』のメモはこちらです

思えば『父親たちの星条旗』の米兵上陸シーンも、『プライベート・ライアン』の冒頭で使わなかったシーンを持ってきたのかという既視感にとらわれました。

上陸時の映像の作り方が、そっくりに感じられたのです。
まずとてもexpendableなやり方で、兵士たちが海岸に上がります。これは、一つ一つ肉弾戦で厄介な場所を潰していく、という当時の戦術なのかもしれないです。それを姿の見えない敵が迎撃する。どこから撃ってくるのかわからない怖さは『父親たちの星条旗』の方が徹底していましたが、たとえば高射砲がドーンと打たれたら、舞い上がった砂だけを描くというピンポイントな描写が似ているなあと。広範囲で戦いを撮っていないのは、お金がかかるからなのでしょうか。

この映画は『硫黄島からの手紙』と対をなす作品だそうですが、私はイーストウッド監督の『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』に続き、影がどう扱われているかに注目して観ました。
2007年 02月 28日 (水) 00:00

画像元・作品紹介はこちらです


不思議だったところ
耳と頭のいいプロデューサー兼マネージャーのカーティス・テイラー(ジェイミー・フォックス)がいろいろ売り方を練り、それに乗っかって歌手が成功する。で、いまひとつ売れなくなると、みなさん「自分(の音楽を)探しに」飛び出していく。彼らがうまくいっている状態とか、ちょっと不穏になるが思い止まって一緒に仕事をしたりする時に、互いに呼び掛け合う言葉「ファミリー」。これは「マネー」の隠語、ということでよろしいのか。

よかったところ
1アドレナリン爆発のナンバー『キャデラック』が白人にパクられてしまい、「みんなの白昼夢」みたいに骨抜きにされるところ。およびその白昼夢ダンス。

2最初のオーディションで、ドリフコントのように降りてくる緞帳。

3エディ・マーフィー全般
ライブ中継のショーに出たクスリ漬けのジミー・アーリー(エディ・マーフィー)が「傷つけたらごめんね。君に去られたらつらい」的バラードを歌いあげる場面。舞台袖に愛人、客席に奥さんがいるため、次第にどっちに身体と脳が向いているのかわからなくなる。
この後やおらズボン脱ぎ→契約打ち切り→場末のホテルで決めすぎて死亡のニュースと、とととんと映像が進んでしまうのだが、つまらない唐突な補足ショットには感じなかった。むしろそれまでのジミーがすばらしいので、彼がこうなるのはすごい必然のように思わせる。

いっそ映画ではジミーとエフィー(ジェニファー・ハドソン)と、渋いマネージャーのマディソン(ダニー・グローバー)にもっとスポットを当てて、舞台・映画どちらにも全員出てくるが、二つ観ると奥行きが広がる作品にすると、面白かったかもしれない。
オリジナルの鳥獣戯画:舞台『ドリームガールズ』、鳥獣戯画のうさぎからみたかえる:映画『ドリームガールズ』のように。

4シンガー ビヨンセ・ノウルズのスリリングな台詞
「そうよ、私には無理だわ」
新たにドリーメッツのリードボーカルにするからと言われ、それまでリードだったエフィーが怒る。それを受けてあっさりと言う。
  
 ビヨンセ渾身の演技       
テイラーに「君をリードにしたのは、君の声に個性も深みもないから」と言われている時の表情。きつくない顔だちの人がこういう表情になると、物悲しさがつのる。諦念と切ない感じがよく出ていて、プロデューサーの耳がいかに正しいかも暗に強調されていた。

まとめ
「黒人なるもの」を白人にいいように奪わせるのではなく、等価交換にもっていくまでの大変な苦労史を綴った作品。叶えられたアメリカン・ドリームの話だ。
ドリームがナイトメアになるアジアンと、キリスト教の「救い」がちーとも機能しない世界を描いたミュージカル『ミス・サイゴン』。『ドリームガールズ』のモータウンの成功譚は、「アメリカン・ドリーム」を歌うエンジニアが、コバエのように幻想のキャデラックにはりつく『ミス・サイゴン』のあの場面より、数年前の出来事になる。

尺がテレビにぴったりだった。3夜か4夜連続で、前後にザ・スプリームスの雑学とかモータウン関係者のインタビューとか、舞台の話などを入れて放映するのが似合いそうだ。

ミュージシャンがたくさん出てくる映画ならではのすてきな虚構は、そんなになかった。(『キャデラック』ができるまでの場面は、その感じが少しある)。
虚構というのはたとえば『五線譜のラブレター』なら、みんなグダグダのままプールサイドで作曲しはじめ、うへえ~あざといとクサりつつ、できた甘甘バラードは大ヒットになるとか。その他いろいろ、性格的に相容れなかろうが初対面だろうが、お互い楽器をちょっと演奏したら才能から履歴まで丸分かりで、快楽に突き進んでいくセッションとか。

ジェニファー・ハドソンのプロデビューは、地元で上演されたミュージカル『ビッグ・リバー』だったそうだ。葬式の場面で歌ったのだろうか。当時のレビューを読んでみたい。
2007年 01月 25日 (木) 23:44
WOWOWで全豪の放送が続いている。気もそぞろだ。そぞろついでに、去年書いたテニス(フレンチオープン)のメモ記事に、現地のフリーペーパーの画像などを追加した。

フレンチオープンテニス 2005 男子シングルスファイナル ナダル×プエルタ

観ることのできた放送の中では、女子はS.ウィリアムズ(アメリカ)×ペール(写真:ふだんはイスラエルの軍隊にいる)

Australian Open Tennis Championships 2007より

男子はマレー(イギリス)×ナダル(スペイン)のマレーが、特に記憶に残った。
マレーはアップになるとアグレッシブというより疲れて今にも気絶しそうな顔なのに、すいすいポイントをとっていたのが興味深い。最初からそういう表情だったので、あれが標準のようだ。
身体はテニス独特の、という気がする。ボールを打つ時にかかっている力は大変なものだろうと思うが、力の壁とボールがぶつかる感じではなく、運動が柔らかい。それから反応が速いのはもちろん、技が柔軟でとても広い。結果として、攻撃が一面的ではなく多面的になる(ただ1stサービスが不安定)。放送で言われていた「タッチを持っていますね」「タッチがいいですね」という言葉と、このへんのことは関連があるのかな。
ヒッティングの時に大きな声が出ないのは、もしかしたら科学的に実証できたりして。そういえば今大会1セットも落とさずに勝っているフェデラーも、ごくたまにわずかな声を漏らすぐらいで、ラリー中に「ああっ」「ああっ」と響き渡る音量の声は聴いたことがない。

ラリーで、ボールにかかったものすごい力が、コート上を速いスピードで往還する。うまくいえないがフェデラーの身体は、その流れる力の中の1点になっている感じだ。

「男子はフェデラーの一強時代」と書かれることがある。これだと他の選手がいまひとつのような語感もある。でもテニス好きな人がよくいうとおり、現在の男子プロテニスは大変高いレベルなのにフェデラーがすごすぎて、一人だけ宇宙人が混ざっているというたとえの方が、より正確な表現だと思う。

ナダル(写真)は、06年の4大大会で唯一フェデラーの優勝を阻止した人類だ。ナダルのデータや武器一覧など

昨年のSWITCHonExcite「演劇の目で観たスポーツ フレンチオープンテニス(2005)」とその前後のテニスの記事は、ちょうどナダルが破竹の勢いで成長している時に書いた。

Australian Open Tennis Championships 2007より

記事は2005年に現地で観戦して感じたことと、2006年のフレンチオープンテニスの放送を対象にした。2006年決勝でのナダルは…左利きのフォアハンドストロークで、フェデラーのバックを少しずつ破壊していく。最後はフォアの逆クロス。球足の遅い全仏のクレーコートとはいえ、やはり信じがたいフットワーク・コントロール・ハードヒットで、並のライジングより桁外れに速いフェデラーのショットを次々返球、ミスを誘う。
クレー以外ではどうだろうかといわれたが、続く全英(芝)では身体を細かく変えてきた。全仏の二連覇から、このわずかな期間での対応の速さに驚いた。

「テニスを観始めるのにいい時期」なんてことは人それぞれで、その人の関心が高まった時が「一番いい時期」なのだろう。それでも本格的に興味を持った時に、次はどうなるかという大変なワクワク感の持続する強い人たちがいて、しかもそれが自分のひっそりした関心ではなく、よく知っている人たちの間でも盛り上がっていると、情報もたくさん入ってきて扉の開かれ方に勢いがつく。
大会が始まれば、可能性を持った攻撃的な選手がいっぱいいることが、試合を観ている内にわかってくる。その中を順当に勝ち上がってくることの強さには、1回のスーパーショットを観る驚きとは違うものがあって、ランキング1位と2位が対戦する決勝となると、観る前から表現しがたい興奮に包まれる。

振り返ると、私はこれを06年の全仏と全英の放送(どちらも決勝はフェデラー×ナダル)で体験したことになる。

今年の全豪では2回戦ぐらいから、ナダルはバックに打たれ続けてフォアに浅く来るとミスすることが多いね、と周りと話しながら観ていたら、マレーがきれいな戦術として使っていた。両者は深夜2時近くまで戦い、フルセットの末にナダルが勝ったが、ナダルは準々決勝でゴンサレス(チリ)に敗れベスト8という結果になった。

ゴンサレスのフォアハンドストロークは、打点が低くてスピン気味に飛んでいく。テークバックを観ていて、ドロンパが化けた魚を思い出した。技術分析には何の役にも立たないたとえだが、これぐらい派手で大きい。

ゴンサレス動画 Rogers Cup(August 10, AM /August 12, PM)

敗れたとはいえ、あまりにも強いフェデラーの優勝をどうしたら阻止できるか考えるネタに、ナダルはよく出てくる。5月から始まる全仏、その前のマスターズ、特に全仏の前哨戦になりそうなハンブルグの大会が楽しみだ。

次回の全仏は途中でぶち切らずに、試合終了まで放送してほしい。それからダイジェスト映像の時にかかる音楽。音楽は他の時に聴けるので、できたらボールを打つ音を聴きたい。

今年、選手のウェアは黄色・オレンジ・ライムグリーンなど鮮やかなカラーが目立つ。5色のimacが懐かしくなる。黄色のハンチュコバは菜の花の精みたいだった。

転載元←リンク先が消えているのでハンチュコバ公式


昔のハンチュコバ画像 転載元

女子選手のウェアは、身体の線に沿ったワンピースやショート丈のトップスなどかたちも豊富だが、男子はほぼ全員、ゆったりした上下だ。
ふだん舞台を観ている目からウェアを衣装として眺めると、男女の差にびっくりする。例外ですぐ思いつくのは、ナダルのパンツはドラゴンボールを意識しているという話と、タッキーニの提供するウェアが、わりと細身でダブつきが少ないぐらいだろうか。

ルーティーンと呼ばれる儀式的な動作を観ていると、合理的に説明がつくものばかりではなく、選手個人のメンタルに、効果的に作用する動きの方が多いのかもしれないと思う。男子のウェアは「シャツは必ずインでないと困る」とか、「俺はすごいピチパンの方がアグレッシブになる」とか、そういうメンタルの選手が現れれば、ヴァリエーションが増えそうだ。

テニスの記事/画像リンク集
2006年 12月 20日 (水) 23:51
2006_09080225.jpg

風が吹いて蓮の花のつぼみが覗く

松竹が出しているメールマガジンの中に、「秋の一日、きものを着て歌舞伎座へ」という特集記事の紹介がありました。クリックしてみると、

「今日のファッションは「きもの」だから、どんな高級ブランドの服を着た日より堂々としている自分に気付く」

全身全霊他律的なメッセージが踊っていました。

もしかしたら
今日の演目は「浜松屋見世先」だから、金を払うより堂々とおしかけゆすり、ぶったくりたくなる自分に気付く※

こんな洗脳もありえます。実際観劇後「ブランドブティック」に突入したらしいですが、ドアマンの丁寧な態度を確認するにとどまったようです。

記事を読んで改めて考えてみたのですが、歌舞伎座内での和装は、どちらかといえば迷彩服に近いものではないかと、私は感じています。
2006年 12月 20日 (水) 07:03
TVで画期的な映像が流れた模様です。
「学校で行こう」と「マラーホフ」を検索に入れて当サイトにいらした方が、突然増えました。でも検索に入れて引っかかるのは、たまたまその2語が、このサイト内に散らばっているからなので、少し申し訳ない気持ちになります。
そこで、せめてマラーホフについて言及してあるものを出そうと思いました。以前非公開のサイト「逃げ去るイメージ」に載せたマラーホフの記事を、だいぶ加筆の上、一部転載します。
ふだん非公開にしているのは、とりわけ内容がくだらないと思うからです。そこから表向きではない記述を抜いたので、さらに鶏がらのようになっております。お許しください。

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つくづく、動画の方が生き生きとして見えるバレエ・ダンサーだと思いました。
ネットに落ちてた画像をちりばめながら紹介します。

まず、どうして写真だと、赤毛ものをやっている森進一似になるのか不思議です。
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ABTのスター4人で撮っているこれは、ポーズからして割を食ってます。
(右端、びっくりオレンジがマラーホフ)
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さて、マラーホフ中心のガラ公演『マラーホフの贈り物』で踊ったソロ『caught』(ストロボを持って暗闇で一人踊る。光の効果と、精緻で消しゴムが2ヶ落ちたくらいの着地音しかしないジャンプにより、ずっと空中を移動しているように見える。そのままありえない世界に行ってしまいそうな身体)を観た後、ものすごく楽しいのではという予感に導かれて買った、マラーホフのDVD『True Prince』。
ぜひお勧めしたいドキュメンタリーです。友人は悶死しそうになったとのことです。
(略)
『マノン』の稽古兼指導風景は、マラーホフの熱が入るあまり、 一人でデ・グリューとマノンの勘一お宮芸を延々やっている感じです。紫色のロンパースを着込んだマラーホフも、大変印象的です。
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2006年 10月 30日 (月) 02:33
チェルフィッチュ公式サイトより『三月の5日間』 物語
アメリカがイラクへの空爆を開始した、2003年3月20日前後の東京が舞台。六本木のライブハウスで出会った男女が、そのまま渋谷のラブホテルへ行き、そこで五日間を過ごすことから始まる

2006年 09月 28日 (木) 01:10
20日 シネスイッチ
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感じのいい人間がなかなか出てこない映画ですが、長年の仕事場&飯の種N.Y.を離れた70歳の監督の視線に、厭世感が皆無なのが興味深かったです。
テニスのミックスダブルスを意識したような、4人の男女のキャスティング。イギリスの上流階級が舞台になっています。
でも彼らに対する皮肉たっぷりな描写とか、その階級外の人間の欲望なんてのは表層的なことで、運や偶然を作り出した人間の、都合のよさと面白さの両方を、じっくり描こうとした作品なんじゃないかと思いました。
詳しくはSWITCHonExciteに書く予定です。

10月7日にアップしました。マッチポイント
2006年 09月 20日 (水) 01:03
観たもののメモを、素早く書くつもりで作った「大福帳」なのに。
5/13~9/14の間に観た・聴いたこと37本について、なあんにも記録を残さぬまま、そこここに秋の気配を感じる頃となってしまった。

仕方ないので、とりあえずここにズラズラと列記する。

追記:記事を書いたらURLを貼って、全部リンクができたらめでたくリストを消すつもりでいた。でも眺めた時に傾向がわかるので、今年始めから最後まで書いて、記録として残すことにする。(9/30)

景色(旅)/ちょっとした行事/DVD/落語・音楽CDは省く。

青字→特によかったと思った作品。
紫字はドボン。

*印 →どこかにちらっと書いた~レビューになった作品。
記事や文章を書いたら、その都度*を入れていく。


こうやって眺めると、映画は逃しまくっているような気がする。美術は壊滅的。ドッグ・レッグスや格闘技も観ていた頃に比べ、劇場から離れたパフォーマンスが相変わらず少ないし、小劇場も気合を入れると用が入る。日舞も観る機会があったのに逃す。最大のがっかりは「三月の5日間」再演を見逃したこと…なんだか年末の反省会みたいな気分になってきた。

映画
01/06*ザ・コーポレーション ファクトリーX
01/11*ロード・オブ・ウォー シネフロント
01/28 スタンド・アップ シネコン
02/01*リバティーン 試写
02/03 ある子供 恵比寿ガーデンシネマ
02/05 イベリア 魂のフラメンコ ル・シネマ
02/11 プルーフ・オブ・マイ・ライフ 武蔵野館
02/15*ミュンヘン ヴァージンシネマ
02/24 オリバー・ツイスト スカラ座
03/01 ジャーヘッド 日劇
03/08 ナイト・オブ・ザ・スカイ シネフロント
03/17*ウォーク・ザ・ライン テアトルタイムズスクエア
04/09 ブロークバック・マウンテン シネマライズ
04/28*鷺娘/日高川入相花王 東劇
05/01*プロデューサーズ シネコン

05/27 ドッグ・デイズ イメージフォーラム
05/30 DIVIDE シネ・ラ・セット
06/01 戦場のアリア シネスイッチ
06/11 グッドナイト&グッドラック ヴァージンシネマ
06/20 ローズ・イン・タイドランド 試写
07/04 トランス・アメリカ 試写
07/06 ハイジ 試写
07/11 太陽(ソクーロフ) 試写
07/12 カサノバ テアトルタイムズスクエア
07/19 狩人と犬、最後の旅 試写
07/24 サラバンド 試写
07/27 ネオンくらげ(荒木一郎特集) ラピュタ阿佐ヶ谷
09/05*ウール100% 試写

09/20*マッチポイント シネスイッチ
10/02 クリムト 試写
10/05 7セカンズ 試写
10/07 カポーティ シャンテ・シネ
10/16 HOSTEL 試写
10/30 サンキュー・スモーキング シャンテ・シネ
11/02 テキサス・チェーンソー ビギニング 試写
11/06 イカとクジラ 試写
11/15*父親たちの星条旗 シネコン
11/16 麦の穂をゆらす風 試写
11/28*不都合な真実 試写
11/28 あるいは、裏切りという名の犬 試写
11/30 オーロラ 試写
12/01 サンキュー・スモーキング シャンテ・シネ
12/12 ダーウィンの悪夢 試写
12/14 Being Julia 試写

パフォーマンス
01/05*ラ・シルフィード/騎兵隊の休息 マールイ オーチャードホール
01/19 ベガーズ・オペラ 日生劇場
01/24 寿新春大歌舞伎(藤十郎襲名)夜 歌舞伎座
02/03*バレエの美神 オーチャードホール
02/06 僕のハートを傷つけないで! 野鳩 タイニイアリス
02/17 魔笛 シュツットガルト歌劇場 オーチャードホール
02/18 桜飛沫 世田谷パブリックシアター
02/19 ベルサイユのばら フェルゼン編 東京宝塚劇場
02/23 二月大歌舞伎 幕見 歌舞伎座
03/02 トミー 東京厚生年金会館
03/04 リヨンオペラ座パレエ団 神奈川県民ホール
03/10*ハゲレット 紀ノ國屋ホール
04/07 ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団 国立劇場
04/13 ライフ・イン・ザ・シアター パブリックシアター
04/24*白鳥の湖 パリ・オペラ座バレエ団 東京文化会館
05/03*五月大歌舞伎夜 新橋演舞場
05/07*ラ・バヤデール ボリショイ・バレエ団 東京文化会館
05/08*團菊祭五月大歌舞伎夜 歌舞伎座
05/09*ファラオの娘 ボリショイ・バレエ団 東京文化会館
05/10*ファラオの娘 ボリショイ・バレエ団 東京文化会館

05/20 こうもり(バレエ) 新国立劇場 オペラ劇場
05/28 砂の女 三条会 北千住1010ミニシアター
06/26 こうもり(オペラ) 新国立劇場 オペラ劇場
06/28 ネザーランド・ダンス・シアターⅠ 新宿文化センター
06/29*アンデルセン・プロジェクト(ルパージュ) パブリックシアター
06/30 ノルマ ベッリーニ大劇場 東京文化会館
07/11 ベルサイユのばら オスカル編 グリーンホール
07/16 The Invitationほか 小林紀子バレエシアター 新国立中劇場
07/17 ケヴァントハウス・バッハ・オーケストラ みなとみらいホール
07/22 レミング 三条会 千葉公園内護国神社横
08/03 八ヶ岳薪能 身曽岐神社
08/05 世界バレエフェスティバルA 東京文化会館
08/07 コパス(コンテンポラリー・ダンス) カナダ大使館
08/10*世界バレエフェスティバルB 東京文化会館
08/17 ジゼル 東京文化会館
08/18 講談師と行く怪談ツアー はとバス
09/02 ムーヴィン・アウト 厚生年金会館
09/08*大人計画フェスティバルプレスプレビュー 旧西落合中学校
09/14*シンクロワールドカップ2006 横浜国際プール

09/26 リゴレット ローマ歌劇場 オーチャードホール
10/12 ルーマーズ ル・テアトル銀座
10/15 遭難、 青山円形劇場
10/17 THE WINDS OF GOD 新国立劇場 小劇場
11/04 さようなら僕の小さな名声 アゴラ
11/08 レ・パラダン オーチャードホール
11/17 「はえ」と云ふ名の店 FICTION シアターグリーンBOXinBOX
11/18 フィガロの結婚 ワルシャワ室内歌劇場オペラ グリーンホール
11/19 花形歌舞伎昼 新橋演舞場
11/25 源氏物語/動物園物語 三条会 三条会アトリエ
11/26 タリエ 新港ふ頭
11/28 マリー・アントワネット 帝国劇場
11/29 フィリップ・ドゥクフレSOLO 銀河劇場
12/04 オールスター・ガラ マリンスキー・バレエ 東京文化会館
12/08*白鳥の湖 マリンスキー・バレエ 東京文化会館
12/19 シンデレラ 新国立劇場 オペラ劇場
12/22*エンジョイ 新国立劇場 小劇場

美術・その他
05/13 昭和文学会(チェルフィッチュ岡田講演)
06/24 日本演劇学会
06/25 日本演劇学会
06/29 現代植物画の巨匠展 東郷青児美術館
08/25 プライスコレクション 東京国立博物館

10/05 ブリュノ・クレマン講演会 「誤解礼賛」 日仏学院
11/16 特別展 仏像 国立博物館 平成館
2006年 09月 19日 (火) 01:53
お知らせが遅くなりましたが、
新サイト逃げ去るイメージができました。写真記事が中心です。
*最初の高橋名人のテレ東街頭インタビューは、テスト記事です。

くうだらない楽しさを究めるため、ごく内輪の「プライベートモード」にしてあります。
サイトのタイトルは、最近映画も公開された巨匠アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集「決定的瞬間」の原題です。
こんなタイトルだったとは知りませんでした。
仏語→英訳→和訳を経て、言葉の示す範囲がどんどん狭まったばかりか、
なんとなく梨元さん化したようです。
カルティエ=ブレッソンの資料を読んだ時、面白いなと感じたのを思い出してつけました。
2006年 09月 19日 (火) 01:26
1回目の「変ドラ」賛に代えては、記憶の曖昧な部分を確かめたい場合のみ、コミックスを参照するという決まりをつくって書きました。手持ちのA氏・F氏の作品をじっくり読み直して、などと悠長なことをやっていたら、夢中になって記事など何年先にできるか、わかったものではなかったからです。

でも画像をまとめてスキャンしている時、「ひっぱり出した巻は読んでもOK」という都合のいいルールを思いつきました。それで読んだら、またいろいろと頭の中で関連が出てきて、やっぱり1回じゃダメだということになり、2・3回目ができた次第です。
とはいえ、まだまだゆるいというか、あんまり納得行ってない記述が多々あります。不十分な記事を見てくださった方に、心からお礼申し上げます。これを機に、なんて言うのは僣越ですが、お子さまにはぜひ漫画のドラえもんを。特にこのキャラクターは、アニメや三次元になるときついですから。

3回分の記事はゆっくり改訂していくとして、次はジャイアンのいかしたTコレなど、なるべくしょうもないことを取り上げたいです。ジャイアンといえばレッド・ツェッペリンロゴTシャツが有名ですが、70'sテイストのLOVEロゴTからファミリア風のアップリケTまで、なかなか着こなしのするどい子どもです。

ねながらケース
これは大胆な!
冠位十二階みたいに、みだりに着たらぶんなぐられそうです。

わらってくらそう
Gマークのヴァリエーションが豊富にある中で、変わり種の総柄。
アダルトですねえ。パジャマの上を着てきたみたいな感じもします。

おまけ…『まんが道』の才野・満賀も多用している「かしら。」
大人だましに特化した劇団「野鳩」も「かしら」を台詞に引用してました。
ホームメイロ
狭い我が家を迷宮に変える「ホームメイロ(18)」を甘く見たのび太、
「もう」の2回重ねと吹き出しのヨレ具合+かしらで、非力感倍増です。

うそつきかがみ
ご存じ、洗脳ビジネスの粋を集めた道具「うそつきかがみ(2)」。
「びなんし」というリエゾンしているルビにも惹かれます。

まずは虚像を見せておだてて自分のトリコにし、ちょんまげを結わせたりする鏡。このエピソードには、信者たちを前にした鏡が「あなたがた、みんな世界一。」と、いい加減な名台詞を喋るコマが出てきますが、どことなく「世界バレエフェスティバル」のネーミングセンスと相通じるものを感じます。
後者はちっともいい加減ではなく、「世界」なるものを信じた上で使っているのだと思いますが、世界という言葉に恍惚とした何かを委ねているのと、丸投げ(うそつきかがみ)の違いで、依存度合いが似てるかな、と思います。でも私はこのイベントが好きです。

そういえば「世界一」はシルヴェスタ・スタローンの名台詞でもあります。
2006年 09月 14日 (木) 01:22
昨日の「学校へ行こう」を観た友人が、
セミオノワとフォーゲルポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲルの身長差ってあんなにあったんだねーと言いました。たしかに…セミオノワは頭がきわめて小さいので、9等身という情報があっても、そもそも1の長さがどれぐらいなのか、もはや見当がつきません。
そんな訳で今までは実際にステージを観ても、スタイルのことは「想像を超えているけど素晴らしいのはよくわかる」という感じで、ぼんや~り驚いてきた気がします。
ただ友人も私も前々回の「マラーホフの贈り物」に出演したセミオノワは、フォーゲルと踊っている時より、背の高いダンサーに見えました。やっぱりそれは、特に大柄ではないヴィシニョーワやマラーホフと並んでいるところを、相対的に眺めているからなのでしょう。

ところでイルギス・ガリムーリン(国立モスクワ・クラシカルバレエ)は、牧阿佐美バレヱ団のゲストとして踊る時は、外人に見えます。
でも牧の人たちも大勢出る新国立劇場主催のバレエ公演で、ボリショイのダイナミックなウヴァーロフと長身のザハロワがゲストの時にソリストとして出演していると、日本人に見える時があります。
「その場合、彼は日本人としてカウント」しているという人もいました。

踊りが醸し出すものとか新国立劇場との親和性とかが、ABCの三者で比較される場合。中間のB(ガリムーリン)は背の高さだけでなく、国籍まで変わって見えるのが不思議です。

稽古着で踊るセミオノワ。かっこいいです
Demo Music Video with Polina Semionova
なぜかマラーホフだけ脱衣姿で抱負を
For the 11th World Ballet Festival (in Japan)
2006年 09月 13日 (水) 01:16
大人計画フェスティバルのプレスプレビューに仕事で行ったら、世界バレエフェスティバルに出演したフリーデマン・フォーゲルをめぐる話と、すごくシンクロする瞬間がありました。詳細はSWITCHonExciteに載せる予定です。

というわけでその原稿を書いていたら、またまたタイムリーなことにTBSの「学校へ行こう」が世界バレエフェスティバルの話を取り上げ、セミオノワ・フォーゲル組が番組に登場しました。リハーサル室でちょっと披露した「ジゼル」第一幕のヴァリエーションでは、「音にあわせるのではなく音の先を意識して」とセミオノワ。

ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
そのほか番組では、バレエフェスティバルのBプロで彼らが踊った黒鳥PDDのリハ・舞台が映りました。が、個人的には文化会館を砂糖漬けにしたAプロのクランコ振付「ロミオとジュリエット」の方が、バレエのいろんな表現(いわゆるよく知られた古典とは違う音の使い方も踊りも身体も)を、紹介することができたのではないかと思うと、やや残念です。

実際に舞台で観たセミオノワの黒鳥は、広い肩や筋肉、表情の作り方に中性~男性的な雰囲気がありました。それと豊かで有名なバスト・首から上の華奢な造形がなんともアンビバレントで、身体がたくさんの言葉を持っていました。
かっちり「はい、見せ場ですよ~」と決めるというよりは、1音1音にぴたあとすいつく踊り方で、観ていると曲に小気味よいスピードが出ていたように感じます。プティパを踊って、しかも客が聴き慣れた音楽を新鮮に響かせる身体が、現代の振付家の作品をどんなふうに踊るのか、観てみたいです。

あと、私はオディールといえば以前観たステパネンコの頭飾りをすぐ思い出します。かなり巨大な羽をつけていて、それがうさぎの耳に見えたのでよく覚えているのですが、今回のセミオノワは額に赤い石を垂らしていました。これだけならそう珍しくないのですが、正面から観ると、後方からそそり立つティアラより額の石が目立ちます。
黒鳥の斜め上方に向く強いポーズに、そういう装飾や得体のしれない身体が、あちらから観て異形のものに惹かれるような、東洋的なニュアンスを与えていました。よく『白鳥の湖』のあらすじで紹介される、森を徘徊する悪魔ロットバルトの魔法で化けた娘オディール(あちらから観て同じ文脈)とは少し異質です。

悪のスパイスとしての東洋って、それはそれで古いかもしれないですが、「白鳥の湖」という作品の膨大な振付・上演史に照らして考えると興味深い気がします。
それにしてもTVでバレエの音楽だけ聴くと、ほんとにテンポがゆっくりなので驚きます。
フォーゲルの踊りはろくに映らなかったです。喋ると自然に「ゲイなのかな」と感じる雰囲気を醸し出していました。

AはBより大なり小なり…(バレエ)
2006年 09月 08日 (金) 00:28
ところでドラえもんに出てくる正義は、何とか仮面などのティピカルなヒーローの姿で現れるとは限らないようです。
例えばどんなに小さな悪も許さない、神出鬼没の正しいつる草「おそるべき正義ロープ(23)」。極太ミミズに目がついたようなつる草が土からのびてきて人を縛るという、見た目もかなり気持ち悪い上に、抑圧のイデオロギーを具現化したような代物です。問答無用に凶悪といえましょう。

同じく正しい道具でも、こちらはヘボ系「「真実の旗印」はつねに正しい(26)」。どんなめちゃくちゃでも、その旗を立てている間は絶対正しい理論として押し通せますが、そよ風程度の風に吹き飛んでしまうもろいつくりで、しかも旗が倒れると矛盾がバレて怒りを買います。現実で汚れさえしなければ、いつまでも正しくいられる理念だけの正義と「真実の旗印」はよく似ています。
真実の旗印

それから悪いことをした時、ムチをならすと罪の重さにふさわしい罰を与える「天ばつムチ」(「のび太の調教師(27)」より)。
ムチ前
天ばつムチ1天ばつムチ0

ムチ後
天ばつムチ2

ドラえもんとのび太はこれでジャイアンの暴力をコントロールしようとしますが、ライオンより物覚えが悪いジャイアンには効き目がなく、猛獣使いを気取ったのび太が犠牲に。
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