大福帳
 

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2006年 09月 13日 (水) 01:16
大人計画フェスティバルのプレスプレビューに仕事で行ったら、世界バレエフェスティバルに出演したフリーデマン・フォーゲルをめぐる話と、すごくシンクロする瞬間がありました。詳細はSWITCHonExciteに載せる予定です。

というわけでその原稿を書いていたら、またまたタイムリーなことにTBSの「学校へ行こう」が世界バレエフェスティバルの話を取り上げ、セミオノワ・フォーゲル組が番組に登場しました。リハーサル室でちょっと披露した「ジゼル」第一幕のヴァリエーションでは、「音にあわせるのではなく音の先を意識して」とセミオノワ。

ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
そのほか番組では、バレエフェスティバルのBプロで彼らが踊った黒鳥PDDのリハ・舞台が映りました。が、個人的には文化会館を砂糖漬けにしたAプロのクランコ振付「ロミオとジュリエット」の方が、バレエのいろんな表現(いわゆるよく知られた古典とは違う音の使い方も踊りも身体も)を、紹介することができたのではないかと思うと、やや残念です。

実際に舞台で観たセミオノワの黒鳥は、広い肩や筋肉、表情の作り方に中性~男性的な雰囲気がありました。それと豊かで有名なバスト・首から上の華奢な造形がなんともアンビバレントで、身体がたくさんの言葉を持っていました。
かっちり「はい、見せ場ですよ~」と決めるというよりは、1音1音にぴたあとすいつく踊り方で、観ていると曲に小気味よいスピードが出ていたように感じます。プティパを踊って、しかも客が聴き慣れた音楽を新鮮に響かせる身体が、現代の振付家の作品をどんなふうに踊るのか、観てみたいです。

あと、私はオディールといえば以前観たステパネンコの頭飾りをすぐ思い出します。かなり巨大な羽をつけていて、それがうさぎの耳に見えたのでよく覚えているのですが、今回のセミオノワは額に赤い石を垂らしていました。これだけならそう珍しくないのですが、正面から観ると、後方からそそり立つティアラより額の石が目立ちます。
黒鳥の斜め上方に向く強いポーズに、そういう装飾や得体のしれない身体が、あちらから観て異形のものに惹かれるような、東洋的なニュアンスを与えていました。よく『白鳥の湖』のあらすじで紹介される、森を徘徊する悪魔ロットバルトの魔法で化けた娘オディール(あちらから観て同じ文脈)とは少し異質です。

悪のスパイスとしての東洋って、それはそれで古いかもしれないですが、「白鳥の湖」という作品の膨大な振付・上演史に照らして考えると興味深い気がします。
それにしてもTVでバレエの音楽だけ聴くと、ほんとにテンポがゆっくりなので驚きます。
フォーゲルの踊りはろくに映らなかったです。喋ると自然に「ゲイなのかな」と感じる雰囲気を醸し出していました。

AはBより大なり小なり…(バレエ)
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