大福帳
 

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2007年 06月 09日 (土) 10:20
Day9 ヒューイット×ナダル(3-6 1-6 6-7[5-7])、Day10 フェデラー×ロブレド(7-5 1-6 6-1 6-2)、エナン×S.ウィリアムズ(6-4 6-3)の試合は、メモを取りながら観ました。
Day9と10は、ナダルがフォア浅めに来たクロスをミスしたり、ヒューイットの、低い弾道で速いフラット気味のボールが時々効いていたり、フェデラーがサーブ&ダッシュ、チップ&チャージを盛んに試みるなど、フェデラー×ナダル決勝戦の鍵になりそうな場面がありました。

少し飛んでDay13 セミファイナルの二試合、ジョコビッチ×ナダル(5-7 4-6 2-6) フェデラー×ダビデンコ(7-5 7-6[7-5] 7-6[9-7])は、どちらもそれ以上にすさまじかったです。特にフェデラー×ダビデンコは、最初から攻撃の速い・最後まで集中の途切れない・表情変わらないのに闘志むき出しの、ギリギリと拮抗し続けたゲームでした(試合時間は3時間強)。この試合のメモを、後日載せようと思います。
今日は疲れたので、いちおうタイトルは「Day11 クォーターファイナル」にしましたが、ゲームそのものとは関係ないことばかり書きます。

カルロス・モヤ(スペイン)×ラファエル・ナダル(スペイン)

両選手ともスペインのマヨルカ出身で、ナダルは10歳上のモヤを慕い、モヤはナダルを大変かわいがっているのだそうです。対戦成績も交互に勝ち負けを繰り返していて、順番で行くと今度はモヤ勝利、実際はナダルが勝ちました。
スコアはモヤ 4-6 3-6 0-6 ナダル

アントニオ・バンデラスが観戦していました。モヤ、ナダルと3ショット
35.jpg


画像:ATPtennis.com Photo Gallery

観客席にいる姿を捉えた映像で「あー、老けたなあ」と思ったのですが、21歳(右)と並んだ写真では、「おいちゃん」という感じがあらわに…。

ナダルのような顔だちが好みだという方に、お勧めの映画を見つけました。9日から公開の『アポカリプト』は、マヤ文明の大都市がじわじわ腐って内部崩壊していく時、周りの健康な村々を巻き添えにする話ですが、出演者の容貌について極端にいうと「ナダルがいっぱい」。

映画にはネイティブ・アメリカンの祈祷ダンサー、メキシコ出身のダンサーも出演していて、彼らとナダルの身体つきはまったく違います。しかしアップのショットなら、主人公の友だちにナダルが紛れていてもわからないと思います。
nadal.jpg
画像:Roland Garros
6月7日から10日まで、ミラノ・スカラ座のバレエ団が来日して『ドン・キホーテ』を上演しています。セルバンテスの同名小説が原作の『ドン・キホーテ』、舞台はバルセロナです。

闘牛・カスタネット・ジプシー・ラテンの陽気さなど、客がそれぞれぼんやり持っているスペインのイメージがあるとします。その先入観にたくましく応えて、さらに興奮や楽しみを与える演出や技巧がつめこまれているのが、この作品のすばらしいところです。ほんの数例をあげると

1 ゴヤの絵のような色彩(今回のヌレエフ版)。民族的な空気を吹き込んだ群舞、オーケストレーション
2 みんなが繰り出す広場は賑やかで、人々の会話や仕種にあるちょっとした演劇性(本心からそう思ってなくてもいたずらで言ってみたり、周りに言わされたり)が、振付であふれんばかりに表現される
3 自分の魅力に自信を持ち、つねに幸せな魂を持つ若者たち。幻を追う老人は若者が幸福になる手助けをし、最後は祝祭的大騒ぎの場面で終わる
4 それらすべてから薫り立つ土着性(特定少数の密な人間関係があり、共同体がしっかり機能していて、いろいろなことが受け継がれていく)

これが実際のスペインとはかけ離れているとしても、関係ないです。舞台芸術にはそういう先入観に応えることを目的としない、優れた作品もあります。ただ『ドン・キホーテ』は、客の先入観に応えてあまりある楽しさを提供する全幕バレエです。最後の結婚式のグラン・パ・ド・ドゥは「パワーと緻密さ、厳しい様式感と完璧な集中力を要求する。そして、高さ、エレガンス、柔らかさ、力強さの面で競い合い、いわゆるヴァリエーションをアクロバットの域にまで盛り上げるダンサーたちの妙技によって観客を興奮させる。こうして、作品は一種の崇高な抽象性のレベルにまで到達するのだといえる。なぜなら、この踊りは物語の必然性からはまったく解放され、しかも、音楽の凡庸さを補ってあまりあるからだ」(マリオ・パージ『ドン・キホーテ』プログラムより)ほんとにこのとおりだと思います。

もちろん実際のスペインやスペイン人が、虚構どおりのはずはないでしょう。ところがナダルのインタビューや発言を聞くと、現実の人なのに、さっき書いた「4」を強く感じます。
ナダルのブログ

コートに出てくる前、相手の選手がTVインタビューを受けている間、必ず後ろで跳ねたり左右に揺れたりしているナダル。コートに出てきてからの長い儀式(ペットボトルの置き場所を注意深く決める)は、すっかりおなじみとなりました。そしてコイントス後の孫悟空風ダッシュ。横揺れしながら飛んで行くボール。何種類あるのかわからないボールの回転。コートの外に追い込まれてから返す信じられないウィナー。フィジカル・メンタルの圧倒的な強さ。

一度観たら忘れないナダルの特徴を、少し書き出してみました。もしシナリオなどでナダルそっくりの選手を書いたら、「こんな人いるわけないじゃん」とボツになることを、彼はコートで全部やっているのです。「いるわけない」という程度にリアリステックな認識では、多くの観客を沸かせる現実(のアスリートたち)に追いつけないことがわかります。そこが非常に面白いです。

公式サイトとか結果とか
フレンチオープンテニス 2007

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